こうすれば簡単比較可能!格安SIMの6つの評価基準のオススメは?

格安SIM スマホ代節約の極意
評価項目が多数存在するため、格安SIMの評価は難しい。長々と書かれた解説記事を読んでもどの格安SIMがいいのか迷うことがあります。ここでは敢えて6つの評価項目を設定することで、格安SIM同士の実力比較をしやすくしてみました。各社の特徴がわかると、複数の格安SIMを組み合わせて、自分好みの料金プランをつくることが可能となります。

格安SIMの評価基準

格安SIMの評価が難しいのは、評価項目が多数存在するためです。
「月額料金」「月間データ容量」「通信速度」「音声通話の料金」「キャンペーン割引の有無」「各種手数料」「サポート体制」などなど、挙げていくとキリがありません。
また 特定の項目が人によって評価基準が変わったりします。
「月額料金」と一口にいっても、3GBまでで最も安い月額料金の格安SIMを探している人と、20GBまでで最も安い月額料金のSIMを探している人では 評価基準が違います。
さらに、特定の評価項目が一部の人にとっては無意味だったりします。
LINE通話やアプリ通話しかしない人には、「音声通話の料金」という項目自体が不要ですし、ネットを使いこなしている人には、「窓口や電話でのサポート体制」は不要です。
万人に当てはまる評価基準をつくるのが難しいのです。
しかし、細かい条件を取り除き、主要な項目について一定基準で評価してみると、各社の実力が見えやすくなります。レーダーチャートなどで可視化でき、比較もしやすくなります。
格安SIMの場合は、すべての項目で高評価というものはありません。
そのため、強み・弱みを補い合う形で、複数の格安SIMを組み合わせて使うと、スマホ代の節約をしつつ、より良い格安SIMライフを送ることができます。
この記事では、私が格安SIMを評価したときの6つの”オススメ”評価基準を説明します。
この評価基準が適しているのは以下のようなユーザーです。
  • 通話料金をできるだけ安くしたい
  • データ容量は月3GB程度、それ以上の月もある
  • データ通信速度は30Mbps程度で十分
  • 月額料金をできるだけ安くしたい
  • 各種手数料はできるだけ安くしたい
このときに必要となる評価項目は以下の通りです。
1
基本料金の安さ
2
データ通信速度(下り:最も速いとき)
3
データ通信速度(下り:最も遅いとき)
4
追加データチャージの柔軟性
5
各種手数料
6
音声通話料金

基本料金の安さ

ここでいう「基本料金の安さ」とは、「利用しなかったときにどこまで基本料金を安くできるか」です。
通常 格安SIMの月額料金を比較するときに、よく利用されるデータ容量上限、具体的には 3GB、15GB、20GBなどで比較がされることが多いと思います。しかし、格安SIMを複数使いこなしてスマホ代を節約する場合、特定の格安SIMのデータ容量をほとんど利用しない月があります。その場合でも、使ったときと同じように課金されると節約ができません。
したがって、最も良い評価5は、データ容量を何も使わなかったら 月額0円とします。
また、格安SIMの大部分は最低データ容量を3GBに設定しているところが多く、その価格帯も月額1,000円前後に集中しています。ここを平均値の評価3とします。
最も高いものは、大手キャリアのサブブランドで、月額1,500円を超えます。これらを最も低い評価1とします。
【基本料金の安さ】の評価 (5が最良、1が最低)
評価
最低 月額料金
格安SIMの例
5
月額0円
povo 2.0 (0GB 0円)
4
月額500円未満
HISモバイル(100MB 290円)
3
月額1,000円未満
LINEMO( 3GB 990円)
2
月額1,500円未満
楽天モバイル(3GB 1,078円)
1
月額1,500円以上
UQmobile (3GB 1,628円)

データ通信速度(下り:最も速いとき)

快適に使えるときの速度は、格安SIMを選ぶときに最も重要視される指標の1つです。
格安SIMの評価記事でも、アフィリエイト記事でも、大抵は その格安SIMが一番性能がよいときの速度が書かれています。
一般に用途別の推奨通信速度は以下の通りです。
用途
推奨通信速度
オンライン会議
10〜15Mbps
4K動画
20Mbps
オンラインゲーム
30〜100Mbps
ただし、テザリングを行う場合、パソコンで動作している複数アプリの通信が処理できることが望ましいため、通信速度50Mbps/30Mbps/10Mbpsで区切っています。10Mbpsを下回ると通常のブラウザ表示でも、画像が重いサイトなどでは時間がかかることがあります。
【データ通信速度(速いとき)】の評価 (5が最良、1が最低)
評価
最低 月額料金
格安SIMの例
5
50Mbps以上
4
30Mbps〜50Mbps
3
10Mbps〜30Mbps
2
10 Mbps以下
1
1 Mbps以下

データ通信速度(下り:最も遅いとき)

データ通信速度について語る場合に、下りの最も速いときのみ議論されることが多いですが、実は利用体験上、重要なのが、最も遅いときのデータ通信速度です。
注意したいのは、ここでの「通信速度」とは、世間一般の平均値や、日本全国で最も遅い場所の速度ではありません。
利用者である特定個人(あなた)が利用している環境における 最も遅い通信速度です。
自宅、勤務先、通勤途中、休日の外出先など、「あなた」が普段スマホを利用する場所どこででも、利用する時間帯に快適に利用できるか確認する指標です。
この速度は、住んでいる場所や、スマホを利用する場所・時間帯によって異なるため、個人差がでます。
都心に住んでいて、都心でしかスマホを利用しない人の最低速度が 30Mbpsでも、同じ格安SIMを地方都市で使う人の最低速度は、5Mbpsかもしれません。
同じ格安SIMを使っても、この(最も遅いときのデータ通信速度)が個人によって大きく異なる点が、格安SIM選びを難しくします。
その格安SIMの通信速度で自分がストレスを感じないかどうかは、実際に格安SIMを入手して試してみないとわからないのです。
こちらに記載した例は、あくまで私の生活環境の中での参考数値です。
この数値より、速い人も遅い人もありえますので、あくまで参考にしてください。
【データ通信速度(最も遅いとき)】の評価 (5が最良、1が最低)
評価
最低 月額料金
格安SIMの例
5
50Mbps以上
4
30Mbps〜50Mbps
UQmobile, Y!mobile, LINEMO
3
10Mbps〜30Mbps
povo 2.0
2
10 Mbps以下
1
1 Mbps以下
HISモバイル、楽天モバイル

追加データチャージの柔軟性

こちらは、月間の上限データ容量を超えた場合、同じ通信速度を維持できるデータ容量がいくらで購入できるかです。
月間最低基本料が、3GB ○○円で設定されている場合、そこから追加データチャージの料金になります。
追加データチャージ1GBあたりの価格が安いものが高評価になります。
通常は、データチャージした月の月末まで有効ですが、povoのようにチャージしてから7日間、30日間とチャージした容量に応じて有効期限が決められている格安SIMもあります。
【追加データチャージの柔軟性】の評価 (5が最良、1が最低)
評価
データチャージ料金(1GBあたり)
格安SIMの例
5
300円未満
HISモバイル (1GB 200円)
4
300円〜500円未満
povo 2.0 (1GB 390円/7日間有効)
3
500円〜700円未満
LINEMO (1GB 550円)
2
700円〜1000円未満
1
1,000円以上
Y!mobile (0.5GB 550円)

各種手数料

格安SIMを選ぶ上で、各種手数料の存在も無視できません。新規加入時、乗り換え時に手数料がかかるかどうかはもちろんですが、機種変更をしたとき、SIMカードからeSIMに変えたときなど、毎回手数料がかかるとせっかく節約した料金が簡単にふっとんでしまいます。
以下は、HISモバイルの各種手数料の例ですが、SIMカード発行・再発行で 3,300円、eSIM発行・再発行で1,100円がかかります。
各種手数料:HISモバイルの例
加入時手数料
3300円
SIMカード再発行
3300円
eSIM再発行
1100円
SIMカードからeSIM
1100円
eSIMからSIMカード
3300円
これらを完全無料にしているのが、楽天モバイル、LINEMO、povo 2.0です。
またY!mobileについては、ソフトバンク、LINEMOからの乗り換えについては手数料を無料にしていますが、他社からの乗り換えは手数料がかかります。
評価
各種手数料
格安SIMの例
5
すべて無料
楽天モバイル、LINEMO、povo 2.0
4
3
条件付き無料
Y!mobile
2
1
すべて有料
HISモバイル

音声通話料金

音声通話料金について、「自社アプリ同士では通話無料」などの機能を訴求している例もありますが、基本的には相手が誰であれ、かけたときに料金がいくらになるかで評価します。
通話料金については、30秒ごとに9円/11円/22円のいずれかを設定しているところがほとんどです。
MVNO系格安SIMは、11円/30秒、大手キャリアのサブブランド格安SIMは、22円/秒がほとんどです。
かけ放題オプションがついている場合、評価を1段階上げます。
かけ放題オプションも、国内で何時間かけても無料という場合と、5分/10分/15分までの通話なら一定金額という2パターンがあります。
評価
音声通話料金
格安SIMの例
5
9円/30秒
4
11円/30秒+かけ放題オプション
HISモバイル
3
11円/30秒
2
22円/30秒+かけ放題オプション
大手キャリアのサブブランド
1
22円/30秒
格安SIMの通話オプションの例(いずれも税込)
5分かけ放題
10分かけ放題
15分かけ放題
国内かけ放題
楽天モバイル
1,100円
Y!mobile
770円
1870円
LINEMO
550円
1650円
UQmobile
770円
1870円
povo 2.0
550円
1650円
HISモバイル
500円
1480円

格安SIMの実力比較

格安SIMの組み合わせ例

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