OPPO Reno7のサウンド性能テスト: 周辺機器との組み合わせには要注意

OPPO Reno 7 サウンド評価 スマホ選びと乗り換え
2022年に発売されたAndroidスマホ OPPO Reno7。比較的安価な割には性能が高く、購入を検討している人も多いと思います。しかし、サウンド機能では注意したほうがよい点があります。いくつかの音響機器でテストしました。

OPPO Reno 7の接続性

iPhoneSE第2世代からOPPO Reno7に乗り換えて一週間経ちました。評価していくうちにいろいろな違いが見えてきました。iOSとAndroidといったOSの違いもありますが、OPPO Reno7特有の仕様に由来するものもあります。
Bluetooth接続のワイヤレスイヤホンやスピーカーをつかったときに、一部問題があったので記録しておきます。まず、OPPO Reno 7の仕様について確認します。

OPPO Reno 7

OPPOのサイトによると Reno 7の接続性は以下のようになっています。
無線通信方式
IEEE802.11a/b/g/n/ac
Wi-Fi® 2.4GHz/5GHz
Wi-Fiディスプレイ、Wi-Fiテザリング
Bluetooth®バージョン
Ver 5.1
Bluetooth®オーディオコーデック
SBC/AAC/aptx/aptx HD/LDAC
イヤホンジャック
3.5mm ※ハイレゾ(対応イヤホン使用時)
最近はBluetoothを使ったワイヤレスイヤホンの利用が主流になりつつありますが、本機はBluetoothに関して最低限の仕様は満たしているように見えます。
また、近年のiPhoneではなくなってしまったイヤホンジャックがあるのがありがたい点です。
実際に使ってみたらどのようになるのでしょうか?
以下に4つのオーディオデバイスと接続したときの結果を記録します。

ANKER Soundcore2 Bluetoothスピーカー

ANKERのSoundcore2 (改良型)は、2020年1月に発売されたBluetoothスピーカーです。実売価格6,000円弱と低価格ながら、BOSEのスピーカーのような迫力と深みのある低音が聴けると高評価を受けています。現在は、7,000円弱のSoundcore 3が販売されています。

ANKER Soundcore 2

このSoundcore2のスピーカーにBluetoothでOPPO reno7を接続すると、音量が非常に小さいという問題が発生しました。
Reno 7側でボリュームを最大にすれば、なんとか聴けないことはないのですが、他のデバイスからSoundcore2に接続したときに爆音になってしまいます。
ANKERの公式サイトには、スペックに関してあまり詳細な情報が掲載されておらず、「Bluetooth 5.0対応」としかわかりません。
この状態だと、Soundcore 2側の問題なのか、OPPO Reno 7側の問題なのか切り分けができません。
別のオーディオ機器に接続して調べてみることにします。

JBL Go 2    Bluetoothスピーカー

JBL GO 2 Bluetoothスピーカー

JBL Go 2は、2018年6月に発売されたBluetoothスピーカーです。ステレオではないものの、音質がよいと当時は評判で 価格.comの製品ページでも平均スコア4.49という高評価が残っています。現在は、後継機のJBL GO3が 4,000円前後で販売されているようです。
さて、JBL Go 2とOPPO Reno7との接続時のサウンド性能ですが、iPhoneSE 第2世代と接続したときに比べて特に差があるようには感じませんでした。モノラルなので違いが出にくいのかもしれません。
JBLのサイトからの情報では、JBL Go 2の仕様は以下のようになっており、Bluetoothのバージョンは4.1です。
JBL Go 2 Bluetooth仕様

一方、OPPOのサイトによると、Reno 7の仕様はBluetooth 5.1となっており、下位互換性があるようです。

JBL Live Pro+ TWS ワイヤレスイヤホン

さて、今度はワイヤレスイヤホンはどうでしょうか?
つい最近購入したJBLのワイヤレスイヤホン JBL Live Pro+ TWSで試してみます。
JBL Live Pro+ TWSは、2022年5月に発売されたばかりのノイズキャンセリング機能付きワイヤレスイヤホンです。
楽天のJBLショップでは、定価 17,800円となっていますが、JBL公式ストアでは 2022/10/8現在 12,800円となっています。私は、JBLのアウトレットストアで 9,800円で購入しました。通勤時にiPhoneSEで音楽を聴くために使っており、気に入っていました。

JBL Live Pro TWS Bluetoothイヤホン

JBL Live Pro+ TWSの仕様は、以下のようになっています。
対応Bluetoothプロファイル
A2DP V1.3, AVRCP V1.6, HFP V1.7
Bluetoothトランスミッタ周波数帯域
2.4 GHz – 2.4835 GHz
Bluetoothトランスミッタモジュレーション
GFSKGFSK, π/4DQPSK, 8DPSK
Bluetoothトランスミッタパワー
0 – 13dbm
Bluetoothバージョン
5.0
また、iPhone SE 第2世代のオーディオ仕様は、サイトによると以下の通りです。
対応するオーディオフォーマット
AAC‑LC、HE‑AAC、HE‑AAC v2、保護されたAAC、MP3、Linear PCM、Apple Lossless、FLAC、ドルビーデジタル(AC‑3)、ドルビーデジタルプラス(E‑AC‑3)、Audible(フォーマット2、3、4、Audible Enhanced Audio、AAX、AAX+)
Bluetoothバージョン
5.0
こちらのイヤホンをReno 7と iPhoneSE第2世代と接続して 音を聴き比べてみます。
音は普通にでるのですが、Reno 7のほうが音が軽く、深みがないように感じられます。低音域のバランスが悪いためでしょうか? iPhoneSEに比べて、Reno 7のほうは長時間聴いていると疲れる印象です。
これはあくまで感覚的なもので、数値で表せるものではないのですし、個人差もあるとおもいます。
Bluetoothのバージョンが一致していれば問題ないと考えていたのですが、iPhoneSEのほうは、スペック表では見えない何か工夫がされているのかもしれません。

SONY有線イヤホン MDR-EX650AP

今度は、有線イヤホンで比較してみます。MDR-EX650APは2018年5月に発売されたSONY製イヤホンです。価格.comによると、6,000円から7,000円程度で販売されています。口コミ評価も高く4年以上経っても販売されていることから、根強い人気があるようです。

SONY 有線イヤホン MDR-EX650AP

こちらを聴き比べたいのですが、iPhoneSEはイヤホンジャックがなくなってしまったため、2022年6月に発売されたばかりのMacBook Air M2で代用します。最新のMacBookなのでReno 7にとっては比べる相手が悪すぎるかもしれませんが。
Appleのサイトによると、MacBook Air M2のオーディオ再生仕様は以下の通りです。
AAC、MP3、Apple Lossless、FLAC、ドルビーデジタル、ドルビーデジタルプラス、ドルビーアトモスなどのフォーマットに対応
Spotifyで中島美嘉の「WILL」を聴いてみたのですが、MacBook Airで聴いたときに感じられるライブ感、音の広がりが Reno 7では感じられませんでした。全体的に音がマイルドな感じです。デジタル音源で有線接続であり、Bluetoothの影響は受けないはずなのに、何が原因で違いを感じるのかは謎です。こちらも感覚的なもので、数値化できないのがもどかしいのですが、あくまで個人的な感想ということでご理解ください。

まとめ

スマホと周辺機器の組み合わせで音質は変わりますし、どういう音質を好むかは非常に個人差があります。
重低音の強さや、音のメリハリを好む人にとって Reno 7のサウンド性能は、もしかすると物足りなく感じられるかもしれません。
また、ANKER Soundcore2のように、一部の機器では接続性に問題があるケースもあります。
iPhoneの場合には、周辺機器メーカーもiPhoneにしっかり対応するように作り込んできますので、接続性や音質に問題がでるケースはまずないと思います。
しかし、Reno 7の場合には中華メーカーなので、周辺機器側の対応にも限界があると思います。Reno 7を購入する場合には注意してください。
機器
接続性
コメント
ANKER Soundcore2 Bluetoothスピーカー
X
普通に接続したときに音量が非常に小さい。
JBL Go 2 Bluetoothスピーカー(モノラル)
iPhoneSEと比べて特に違いは感じられない
JBL Live Pro+ TWS ワイヤレスイヤホン
音が軽く、深みがないように感じられる。低音域のバランスが悪いためか、 iPhoneSEに比べてReno 7のほうは長時間聴いていると疲れる印象。
SONY有線イヤホン MDR-EX650AP
MacBook Air M2と聴き比べたときに、ライブ感、音の広がりが弱めで、全体的にマイルドな印象

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